電気情報工学科

電気情報工学科では、2年次にCMコース(計算機工学コース)、ECコース(電気通信工学コース)、EEコース(電気電子工学コース)の3つのコースに分けられて学んでいきます。

計算機工学コースでは計算機科学を中心に主に情報工学、例えばハードウェアやソフトウェアについて学びます。近頃人気な人工知能やAIといった分野に最も近いコースです。

電気通信工学コースでは情報・通信技術について学びます。半導体の性質や光エレクトロニクスなどの通信系の技術を学ぶため、電子工学的側面も存在するコースになります。

電気電子工学コースでは、電気電子工学の知識を学び、エネルギーや電気電子システムに活かすコースになります。電気電子工学に興味がある方にはうってつけです!!




Ⅰ群の学生の声

(CMコース所属2年)

「プログラミングやコンピューターアーキテクチャなど、情報系のことについて主に学びます!昨今話題になっているAIや機械学習などの分野もこのコースで学習することができます。このコースに属している同期の学生たちが非常に意欲的で、互いに切磋琢磨しながら情報のことについて楽しく学習し、学びを深めていけるコースです!プログラミングの事前知識が無くてもしっかり学んでいけるので、安心して日々勉学に励むことができます。」

(ECコース所属2年)

「一言でいえば、半導体!通信!って感じのコースです!

半導体の分野では素材の改良や開発、また小型化などを通して日々より優れた半導体を作成するため尽力しています。半導体は今の世の中で欠かせないものであり、加えて九州には半導体の一大拠点が存在することもあって非常に将来有望な分野です!

通信の分野では、光やプラズマに関する研究をしている先生が多いです。最近では6Gを目指してさらなる研究が進んでいます!半導体と比較するとゴール地点がより不明瞭な分野ではあるのですが、その分いろいろな分野に応用が効く分野です!

どちらの分野でも数学や物理はたくさん使うので、しっかり勉強が必要です!」

 (EEコース所属2年)

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工学部Ⅱ群は材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科(物質材料コース)の4つの学科からなり、主に物質を扱った分野の工学を学べます。2年次前期まではⅡ群共通で同じ講義を受講し、2年次前期までの成績によって2年次後期に各学科へ配属されます。応用化学科はさらに機能物質化学コースと分子生命工学コースの2つのコースからなり、融合基礎工学科は3年次から筑紫キャンパスで学びます。


材料工学科

 物質の中でも金属や半導体、、セラミックス、無機材料などの学びや研究が中心となります。「マテリアルから新しい社会を拓く」、「マテリアルから地球を守る」という目標を掲げながら冶金物理化学、構造金属材料科学、機能材料科学の3分野を中心に研究を進めています。具体的に研究室では、鉄鋼材料における力学特性の改善を目指した合金設計、組織制御技術の研究や材料の変形や破壊挙動のメカニズムを分析した材料開発、無機材料の点欠陥挙動や固体表面での化学反応の研究、半導体プロセスを用いた熱電発電材料の開発などを行っています。詳しくはホームページをご覧ください。


応用化学科

 機能物質化学コースと分子生命工学コースの2つのコースからなり、有機化学や高分子化学、物理化学、量子化学など幅広い分野の化学の知識を身に着けます。これらの知識を応用して新しい機能をもつ物質の開発やそれらの実用化など様々な研究が行われています。両コースでは共通の講義を受け、学生実験の内容や配属される研究室及び研究内容が異なります。機能物質化学コースでは精緻な分子設計による光機能有機分子や有機ELデバイスなどの展開、高強度、導電性、医用、光特性を持つ高分子の開発などの研究がされています。機能物質化学コースのホームページはこちらからご確認ください。分子生命工学コースでは、主にエネルギーやバイオに関する研究が行われ、具体的にはドラッグデリバリーシステムを用いた経皮ワクチンの開発、分子と光の力を駆使しエネルギー、環境、医療、量子情報科学に革新をもたらす新材料や新機能の実現を目指した研究、有機合成技術とデータサイエンスを駆使した分子設計などの研究が行われています。分子生命工学コースのホームページはこちらからご確認ください。


化学工学科

 物質の科学を社会で活用するための科学的、工学的な基礎を学びます。化学工学は化工数学や物質移動科学、反応工学、生物化学工学など、化学のみならず数学や情報、生命工学、物理といった様々な学問の統合として成り立つ学問であり、世の中や社会を変える方法を学ぶ実践的な学問です。化学工学科ではものづくり産業において研究開発から生産に至るまで化学工学を基礎から実践レベルまで修得できるようなカリキュラムが整っています。研究室ではエネルギー・環境問題解決のための触媒材料・反応プロセスの開発、再生医工学、遺伝子導入、プラズマ流体工学による廃棄物処理と材料合成などの研究が行われています。詳しくはホームページをご覧ください。


融合基礎工学科(物質材料コース)

 物質科学と材料工学を併せた物質材料の分野だけでなく、数理・データサイエンス・AIなどの情報科学の知識と技能を融合させた新しい工学分野の学びが得られます。様々な分野を幅広く学ぶことができ、情報応用力や俯瞰力・実践力、専門力の4つのチカラを備える「工学系π型人材」の育成を目指し、機械系、電気系、化学・素材、ITなど様々な分野で活躍することができます。2年次までは伊都キャンパスで学び、3年次から筑紫キャンパスで学びます。研究室では、熱変換材料・発電デバイス、レーザー分光、高機能ガスセンサ、金属ナノ組織、機能性ガラスなど様々な応用研究が行われています。詳しくはホームページをご覧ください。




Ⅱ群の学生の声

(材料工学科3年)

「材料工学科では主に半導体や鉄鋼関係の学習・研究ができます。また、最先端の工学から国内の基盤産業まで幅広く学べるところが魅了的です。就職先の選択肢も豊富で、企業との共同研究も盛んなため、企業とのつながりを持つことができ就職が安定しているところも魅力的です!」

 

(応用化学科分子生命工学コース3年)

「Ⅱ群では入学後から1年以上学科選択の時間が与えられ、自分がどの分野の学びを得たいのか、研究をしたいのかじっくり考えることができるところが良かったです。Ⅱ群共通の講義でも各学科の研究紹介がされ、自分たちの学びがどのように応用されているのかを知る機会が多く、学習のモチベーションを高めることができました。応用化学科では2年次後期から毎週学生実験があり、反応が進むと色が変化したり、吸光度が変化したりと目の前で起きている現象を授業での学びと結びつけることができ、とても楽しく実験できます。実験は数人のグループで行うので、今まで話したことがなかった人とも仲良くなりやすいです!授業が多く実験レポートなどの課題がとても大変ですが、友達やクラスメイトと議論を交わしながらともに高め合うことができ日々充実した学びを得ることができます!」

 

(化学工学科4年)

「化学工学科では物理や化学、生物を工学的に捉えて、基礎研究を実現化することにアプローチする学科です!具体的には研究室で開発されたものを工場で製品化するために大規模な生産ラインを考えることを考えます。私は生命工学に興味があったのですが、実際に社会に出て自分が学んだことをそのまま生かせることに魅力を感じ化学工学科を選びました!また、一つの学問に集中することが苦手ただったこともあり、沢山のジャンルを幅広く学べる化学工学科のカリキュラムに魅力を感じました!」

 

(融合基礎工学科物質材料コース3年)

 「融合基礎工学科ではAIなどに使われる機械学習の勉強ができることが魅力です。電子顕微鏡が多い、プラズマを使った核融合施設があるなど研究の設備が整っています。また、通っている筑紫キャンパスは駅の近くにありとても便利で、キャンパス内の建物が最近新しくなったのでとても綺麗です!また筑紫キャンパスでは外国人学生の割合が高いため、外国人学生と仲良くなりたい、コミュニケーションをとってみたいという人にもおすすめたと思います。」

機械工学科、航空宇宙工学科、量子物理工学科、融合基礎工学科の4つの学科からなり、宇宙からミクロの世界まで幅広い分野を学べます。九州大学では全国屈指の実験設備で様々な実験を行うことができます。2年次前期まではⅢ群共通で同じ講義を受講し、2年次前期までの成績により、2年次後期に各学科へ配属されます。


機械工学科

機械工学は、スマートフォン、パソコン、家電製品、自動車、飛行機といった身近なものから、医療機器、建設機械、工作機械、食品機械など専門的な分野で活躍するもの、さらには発電所や燃料電池などエネルギーを供給するためのシステムまで、幅広い「モノ」を作り出すための基礎となる学問です。また、これらの「見える」ものに使われている部品や素材の開発も含まれます。

 

機械工学科では、安全で信頼性の高いものを作るために必要な材料力学、機械力学、流体力学、熱力学・伝熱学、設計法、制御、加工技術といった基礎知識と概念を学びます。さらに、実習、実験、製図などを通じてこれらの知識を実践的に習得し、様々な観点からバランスを考えて判断する能力を養います。また、生体工学や水素利用技術など、従来の枠を超えた分野も学ぶことができるため、変化する時代に柔軟に対応するだけでなく、新しい時代を切り拓く技術者や研究者としての基礎を築くことができます。


航空宇宙工学科

日本の航空宇宙開発は急速に進展し、はやぶさ1・2号機の小惑星探査や新型国産ジェット旅客機、次期基幹ロケットH3、深宇宙ミッション、次世代モビリティの開発が進行中です。

 

航空宇宙工学は、空と宇宙を安全で身近にするために、正確な法則や先進技術に基づく設計・製造・運用を探求する学問です。航空宇宙工学科は、航空機や宇宙機の開発に必要な知識とスキルを学び、総合的な視点を育むカリキュラムを提供しています。

本学科は、宇宙飛行士や航空産業の第一線で活躍する人材を多く輩出し、JAXAや企業、海外との共同研究も盛んに行われています。


量子物理工学科

量子物理は、基礎粒子の世界を理解するための最先端の学問です。量子力学と相対性理論の登場により、物質や時間・空間に対する認識が一新され、原子核や電子、原子、分子などのミクロな世界から宇宙に至るまでの体系的な理解が可能となりました。

 

この学問体系は、半導体や超伝導体の開発、加速器や電子顕微鏡による先端計測、放射線や粒子線を用いた医療応用、原子力や核融合といったエネルギー開発など、さまざまな技術の基盤となっています。量子物理は、スマート社会を支える高度な情報処理技術やデバイス、医療や先端研究の高感度センサー、未来のエネルギー源、環境保全技術などにおいても重要な役割を果たしています。


融合基礎工学科(機械電気コース)

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Ⅲ群学生の声

(機械工学科3年)

「受験生のころからものづくりに興味があり、幅広く工学について幅広く学びたいと思い工学部Ⅲ群に入学しました。Ⅲ群では四大力学をまんべんなく学習し、実験を通してものづくりに実際に触れることもできるので具体的にしたいことが決まっていない人にもおすすめです。また、水素エネルギーの研究にも力を入れていることも特徴です。」

(航空宇宙工学科3年)

「宇宙や航空機に関わるのがかっこいいと思い、漠然とした興味で選びました。飛行力学や軌道力学など、航空宇宙工学科ならではの授業を取ることができます。クラスが約30人と少人数な上に、研修に行ったりもするため仲良くなれました!航空宇宙の分野が好きで入った学生が多く、全体的に勉強熱心な雰囲気があります。」

(量子物理工学科4年)

「私が量子物理工学科を選んだ理由は、ミクロな世界の現象を工学に活かすことに興味があったからです。この学科の授業では基本的な物理学のほか、原子力技術についても多く学ぶことができます。そのためエネルギー分野に関心のある学生にもオススメの学科です。

またシンクロトロンや原子炉など、時々実習で関連施設に行くことができるのも魅力の一つです。 」

船舶海洋工学科、地球資源システム工学科、土木工学科の3つの学科からなり、他の群の中でも幅広い分野の工学を学ぶことができます。2年次前期まではⅣ群共通で同じ講義を受講し、2年次前期までの成績により、2年次後期に各学科へ配属されます。


船舶海洋工学科

 本学科では、海洋利用技術の修得を目的とし、構造、流体、熱、材料、制御などの工学基礎に加え、巨大な船や海洋構造物の設計・建造に必要な総合工学を学べるカリキュラムを編成しています。

 

船舶海洋工学科のカリキュラムには、造船工場や製鉄所の見学や3年次の工場実習が含まれており、大型船を設計して図面を描く設計演習も組み込まれています。また、船や海洋構造物の計画・設計、そして生産管理には情報技術が不可欠であるため、プログラミング、数値解析・シミュレーション、コンピュータ支援設計、AI・機械学習に関する教育も行っています。


地球資源システム工学科

本コースのスタッフは、エネルギー資源・鉱物資源の探査から開発・利用までの地下資源に関する教育と研究を行い、地球環境との共存を前提とした新しいエネルギー資源の開発や資源リサイクル、CO2の地下貯留などの技術を進めています。地球資源システム工学科は、国際的な地下資源の開発・供給や自然災害防止技術、環境負荷軽減技術を担うエンジニアを育成します。

 

大学院組織の地球資源システム工学専攻は、文部科学省の21世紀COEプログラムやグローバルCOEプログラムなどに参加し、研究者や技術者の養成拠点となっています。


土木工学科

土木工学は、私たちが安全で快適な生活を送るために必要なインフラ(都市、道路、河川、海岸、森林など)を整備・維持するための幅広い学問です。頻繁に発生する災害への対策技術や、人工的な都市と自然環境や生態系の調和を目指すグリーンインフラ、ビッグデータを活用した次世代の交通サービス、耐久性のある構造物を作るための新素材の開発なども土木工学の分野に含まれます。

 

土木技術は人類の歴史と共に進化してきました。現代社会は、道路、橋、上下水道、鉄道、港などのインフラによって支えられています。現在、世界は環境・社会・経済の課題に直面しています。土木工学は、伝統的な技術を継承・発展させる一方で、AI、自動運転、5Gなどの最先端技術を取り入れ、数十年先の未来を見据えた持続可能で豊かな国土や都市を構築していきます。





Ⅳ群学生の声

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建築学科

建築学は技術的・社会的・文化的問題に幅広く関わり、建築・都市の分野に携わる者は多様な要素を総合的にまとめる能力と、総合的な技術・知識の理解、芸術的な造形能力が求められます。建築学科では、人間の生活に密着した空間を創出するために、歴史的・理論的・実践的な建築・都市計画、環境工学、建築構造技術、材料と施工技術の教育・研究を行っています。

 

カリキュラムは、建築学の知識を体系的に学ぶ講義、デザイン手法を習得する設計演習、専門知識を体得する演習・実験科目がバランスよく組み込まれています。これにより、工学的技術や建築文化に関する幅広い教養を修得し、国際社会で活躍する建築家や技術者、研究者を養成します。




Ⅴ群学生の声

(工学部建築学科3年)

「私は昔からものづくりに興味があり、特に自分のアイデアを形にすることが好きだったため、建築学科に入りました。さらに、人が過ごす空間を作るうえで、機能性だけでなく、デザインも関わってくるため、設計者によって建築が変わる、答えのない分野であることも、ならではの魅力だと思います。

授業でも、構造力学や住居環境、材料などの理系的な科目と、歴史や景観、法律などの文系的な科目があり、両側面を元に広い視野に自身の感性を合わせて設計するのは建築ならではだと思います。また、設計演習という与えられた敷地や条件を元に、自分で実際に設計する授業もあります。先生方によるエスキスや友達同士の交流などを通して、自分の考え方や想像力の幅が広がり、忙しいものの楽しくやりがいのある授業です。

建築物に興味があったり、ものづくりが好きな人、自分でデザインするのが好きな人などはぜひ!」

Ⅵ群とは、入学時には学科群が未定で、入学1年後に学科群を選択できる入試選抜の枠組みです。「各学科の分野紹介の講義」や夏学期から夏休みにかけて行われる「先輩との交流会」、夏休みに行われる「研究室見学会」などで各群のことを知れる機会が多く、受験時に比べより多くの正確な情報に基づいて進路を考え、学科群を選択することができます。

 

また、1年次は全ての学科群で「工学部共通教育科目」を履修するため、Ⅰ~Ⅴ群の学生に比べて学習面で不利が生じることは全くありません。




Ⅵ群学生の声

(工学部Ⅵ群→Ⅳ群2年)

「私がⅥ群を選んだ理由は受験生の時に工学部に漠然としたイメージしか無く、自分が将来何をしたいのか、そのために今何を学びたいのかがはっきりと分かっていなかったからです。Ⅵ群では他の群と異なり実験室・研究施設の見学や各群の先輩との交流会など、自分の学びたい分野を考える機会も時間も多くあります。私自身も研究施設見学で、あまり興味の無かった分野の面白さを知り、今はその研究室に行くために日々勉強を頑張っています。

しかし、Ⅵ群からの配属はGPAの高い順であったり、各群の配属人数が決まっていたりと制限無く選べる夢の様な群でもありません。絶対に行きたい群があるけど入試の点数が心配だからⅥ群から行こうと思っている方には正直おすすめはしないです。

けれど、少し多めに大学の1年間をかけてじっくり考えたいという人には本当におすすめの群なので、もし群選択で迷っている場合は気軽に質問箱に投げてください!」